ご自身の想いを整理した後は、地域の課題と想いがリンクしているかを考えてみることも少し試してみてください。
子どもの居場所づくりも子ども食堂も必ずしも地域の課題解決に対するアプローチである必要はありませんし、もっと気軽なものであって良いと思います。
ですが、自分の立ち上げた活動が地域の活性や子どもたちの活力に繋がるとすればそれはひとつのモチベーションになります。
どんな地域にも課題は必ずある
困ってることってある?
寂しいとか、不安に思うこととか。
困ってること?
ん〜〜、いつも暇。
ゲームもYouTubeも飽きたしなぁ…
- 子どもの遊び場所が少ない
- 公園は手入れがされていない
- 登下校時の道路は交通量が多い
- 街灯が少なく暗い道が多い
- 近所付き合いが少ない
- 共働き・ひとり親世帯が多い
- 高齢者が多い
この他にもたくさんありますし、複数の課題が混在しているのが地域だと思います。人が暮らしていればそこには必ず様々な危険や不安が潜み改善すべき課題があるでしょう。
あなたがどんな理由で子どもの居場所づくりや子ども食堂を始めたとしても、地域が持つ課題に繋がっていませんか?
普段の生活で何かしら足りないと思っていることなどが潜在的に意識の中で育っていてあなたを突き動かしているかもしれません。
地域の課題を知る方法
とはいえ、地域の課題ってどうやって調べたら良いの?と思う方もいるでしょう。
普段から自治会の集まりや行事に参加していれば何となく感じることや、地域の方とのコミュニケーション(多くは愚痴)から知ることもできます。
学生だったり、なかなか自治会の集まりに参加できなかったり、市全体などを視野に入れた活動の場合はまた違った情報収集が必要になります。
大まかに捉えられるものといえば、実施する地域の市町村が出している指針を見る事をお勧めします。子ども支援の総合プランという名前でホームページ上などにあるはずです。
また、地域カルテというものが各地域の社会福祉協議会等で発行されていると思います。具体的な地域の状況を数値で表現されていたりするので客観的な情報を得られることと思います。
その他、県や市といった広い範囲での状況を理解したい場合は、RESASといったサービスを使い俯瞰してみるのも良いかもしれません。ご自身の想いへのエビデンスとしてちょっとした紐付けに役立つと思います。
なかなか難しいかもしれませんが民生委員・児童委員という方が一つの町会に1人いたり、地区単位で主任児童委員という方もいます。社会福祉協議会にお話ししてそういった方とお話しできるように頼んでみても良いかもしれません。お忙しい方も多いのですぐに会ってお話を聞くことはできないかもしれませんが、地域のために頑張っている方々ですので力になってくれると思います。
近隣の小学校などに打診するという手もありますが、先生方もかなりお忙しいので取り合ってもらえないこともあるかもしれません。しかし、あなたの想いが整理されてしっかりと伝えられれば、学校側としても取り合わずにはいられないと思います。本来、一番連携すべき場所なので根気強く関係性を作る必要はあります。
課題が見えると開催日や時間帯の参考になる
何曜日がいい?
お休みの日か、月曜日は部活がないからいい!
地域の課題が見えてくると平日開催がいいのか?週末開催がいいのか?といったいつ開催すればいいか目安が見えてくる場合があります。
また、お昼がいいのか?夕方がいいのか?夜がいいのか?など時間帯も参考になります。
具体的な例を挙げてみます。
地域によってはひとり親世帯が多かったり共働き世帯が多い事や、両親の働く時間がまちまちで夜遅くなるご家庭が多いなど、平日の夜に子どもが1人で過ごす時間が増えている状況があります。
そんなご家庭は、週末は親子で一緒に過ごす時間に充てた方が良いといいことにもなります。
このような前提で考えると、
『平日の決められた曜日の夕方から夜に食事を伴う実施』が良いように見えてきます。
決められた曜日に子どもを預けられて、さらに食事も済ませていると親御さんとしては残業できる曜日になるかもしれません。家事の負担が少し減る日かもしれません。
学校に相談に行くと部活との絡みや、授業後に定期的に行われるプラスアルファの学校での活動を知ることもできます。毎週水曜日は5・6年生は〜〜〜なので参加が難しいかも…など。
まとめ
すべての子どもたちの都合に合わせることもできませんし、実施する方々の都合とも合わないこともあるでしょう。本記事のタイトルにもあるように『少し目を向ける』程度で構わないと思いますので、ご自身の想いと地域の課題がリンクしているかを考えてみてください。
もしもリンクしていれば想定以上の成果に繋がるかもしれませんし、参加者が増えることになるかもしれません。
課題というものを意識しすぎる必要はありません。やりたいという想いを大事にしていただき、実際に居場所づくりや子ども食堂を運営してみてからでも課題を調べることは遅くはありません。
始めることで見えてくるものもありますのであくまでも参考程度で構いませんのでぜひ機会があれば調べてみてください。
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